【ゲネプロレポート】NISSAY OPERA《ヘンゼルとグレーテル》まもなく上演!

 NISSAY OPERA 2019 オペラ《ヘンゼルとグレーテル》(全3幕、日本語訳詞上演)が6月15日、16日に日生劇場で上演される。去る6月8日に行われた郷家暁子(ヘンゼル)&小林沙羅(グレーテル)組のゲネプロ(最終総稽古)を取材した。
(2019.6/8 日生劇場 撮影:寺司正彦)

 本作は、グリム童話の同名作を原作に、ワーグナーの助手を務めていたこともあるドイツの作曲家エンゲルベルト・フンパーディンクが作曲したファンタジックなオペラ。明快なストーリーと親しみやすいメロディ、そして重厚なオーケストレーションが特徴。日生劇場版の演出・振付は、蜷川幸雄やジョン・ケアードの舞台、オペラやコンサートなど多彩なフィールドで活躍する演出家・振付家の広崎うらん。2013年、15年に上演し好評を博したプロダクションで、待望の再々演となる。

 初演時は、日生劇場ファミリーフェスティヴァル公演として子ども向けに制作されたが、今回は子どもから大人まで幅広い層が楽しめるよう、新たな工夫も施され、ブラッシュアップされた舞台となっている。演奏は、角田銅亮指揮、新日本フィルハーモニー管弦楽団。角田は仙台フィルハーモニー管弦楽団の指揮者、この4月にはセントラル愛知交響楽団常任指揮者に就任するなど、いま最も期待される若手指揮者のひとり。

 なお、本作は「ニッセイ名作シリーズ」として、中・高校生に「本物の舞台に触れる機会を」というポリシーのもと、日生劇場をはじめ全国各地の劇場で無料招待公演を実施。今回は、愛知(演奏:セントラル愛知交響楽団)、宮城(演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団)でも上演される。

郷家暁子(ヘンゼル)、小林沙羅(グレーテル)




左より:藤井麻美(母)、郷家暁子(ヘンゼル)、小林沙羅(グレーテル)

藤井麻美(母)、池田真己(父)





右:宮地江奈(露の精)


左より:小林沙羅(グレーテル)、郷家暁子(ヘンゼル)、角田和弘(魔女)


【参考記事】
“美しき日本の歌い手”が歌い演じるグレーテル役の魅力
〜小林沙羅インタビュー(ぶらあぼ2019年5月号掲載)

【Information】
NISSAY OPERA 2019
フンパーディンク:歌劇《ヘンゼルとグレーテル》
(日本語訳詞上演・日本語字幕付)

2019.6/15(土)、6/16(日) 各日13:30 日生劇場

指揮:角田鋼亮 演出・振付:広崎うらん
日本語訳詞:田中信昭
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:C.ヴィレッジシンガーズ 他
ダンサー:久保田 舞、熊谷 崇、佐伯理沙、人徳真央、鈴木明倫、鈴木奈菜、出口稚子、長澤仙明、花島 令、古澤美樹、松本ユキ子、宮原由紀夫、屋代 澪、Ree

配役
ヘンゼル:郷家暁子(6/15)、山下裕賀(6/16)
グレーテル:小林沙羅(6/15)、鵜木絵里(6/16)
父:池田真己(6/15)、小林大祐(6/16)
母:藤井麻美(6/15)、八木寿子(6/16)
魔女:角田和弘(6/15)、伊藤達人(6/16)
眠りの精・露の精:宮地江奈(6/15)、照屋篤紀(6/16)

問:日生劇場03-3503-3111 
http://www.nissaytheatre.or.jp/