第20回ホテルオークラ音楽賞授賞式・受賞記念演奏会

授賞式から 左より:池田正己(選考委員長/ホテルオークラ東京 代表取締役社長)、堤 剛(選考委員)、岡本侑也、小林沙羅、大友直人(選考委員)、寺西基之(選考委員) Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE

 第20回ホテルオークラ音楽賞授賞式および受賞記念演奏会が、ホテルオークラ東京にて開催され、今年の受賞者であるソプラノの小林沙羅とチェロの岡本侑也が出席した。

 小林は「未だに信じられない気持ち。選考理由を読んだときに、私がふだん大事に思って演奏していることがちゃんと伝わっていたのだと思い、嬉しかったです。これからも、歌い手として、言葉を大事に、そして伝えたい思いをきちんと音楽に乗せて皆様に伝えることができるように、音楽に真摯に向き合っていきたい」と喜びを語った。一方、岡本は「ミュンヘン音大に留学して6年目になり、恵まれた環境の中で日々充実した勉強をさせていただいております。これからの音楽人生、まだまだ山あり谷ありだと思いますが、少しずつでも前に進んで行けたらなと思っています」と述べた。

 授賞式のあとに行われた記念演奏会では、小林が山田耕筰「風に寄せてうたへる春の歌」などを、岡本が藤倉大「osm〜無伴奏チェロのための」をそれぞれ披露。そして最後に、アンドレ・プレヴィン「ヴォカリーズ」や小林の自作曲「えがおの花」ほかを共に演奏し(ピアノ:河野紘子)、幅広いレパートリーをもち、多彩な活躍を見せる二人ならではの華やかなステージとなった。

ホテルオークラ音楽賞
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