鮮烈にして心地よい音に浸る1時間
リラックスした1時間を過ごせるHakuju Hallの「スーパー・リクライニング・コンサート」に、とびきりのサクソフォン・デュオが登場する。日本管打楽器コンクール第25回優勝の田中拓也と、第34回優勝の本堂誠。共に東京藝大出身で、革新的グループ、ブルーオーロラ サクソフォン・カルテットでも活躍する2人だ。田中は、2014年アドルフ・サックス国際コンクールで入賞し、同楽器で初めて「紀尾井ホール ニューアーティスト・シリーズ」に出演。パリ音楽院でも学んだ本堂は、3つの国際コンクールで優勝し、CD『BARITONISM』が18年度レコード・アカデミー賞を受賞して話題を呼んだ。
今回の演目は、「愛の挨拶」「アルルの女」等のクラシック名曲から映画音楽、ジャズまで親しみやすさ満点(ピアノの共演は弘中佑子)。日本のサクソフォン界は世界トップ級だし、2人は表現力が豊かで、“楽器”よりも“音楽”を奏でる点が素晴らしい。ここは、ジューシーなサクソフォンのブレンド音と鮮やかな演奏を浴びながら、愉しくリラックスしたい。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2019年5月号より)
2019.5/29(水)15:00 19:30 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
https://www.hakujuhall.jp/