平成30年度 芸術選奨が決定

藤倉 大
©Seiji Okumiya
 平成30年度(第69回)芸術選奨が決定した。音楽部門では、長唄唄方の杵屋勝四郎と胡弓演奏家の髙橋翠秋が文部科学大臣賞を、作曲家の藤倉大が文部科学大臣新人賞を受賞した。また、舞踊部門では、バレエダンサーの小野絢子と舞踊家の篠原聖一が文部科学大臣賞を、日本舞踊家の井上安寿子が文部科学大臣新人賞を受賞した。

 ロンドンを拠点に活動する藤倉は、世界各地の楽団や劇場から多くの新作委嘱を受けている。アーティスティック・ディレクターを務める「ボンクリ・フェス」や、昨年日本初演(演奏会形式)されたオペラ《ソラリス》でも注目を集めた。「日本にとどまらないグローバルな領域で現代音楽の新たな聴衆を獲得している稀有の存在である。着想に富み、斬新な響きを湛え、技術的にも高度ながら、過度に格式高くない芸術音楽の在り方は、個展での作品群全てで顕著に示された」と高い評価を受け、今回の受賞となった。

文化庁
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