太田 弦(指揮) 神奈川フィルハーモニー管弦楽団

若手が集結! 新風吹き込むアメリカン・プログラム


 2018年から始まった神奈川フィルの「定期演奏会 県民ホール名曲シリーズ」の第5回は、アメリカ音楽特集。指揮を務める太田弦は1994年生まれ。東京藝術大学で学び、2015年の東京国際音楽コンクール〈指揮〉で第2位に入賞している。そして今年4月には大阪交響楽団の正指揮者に就任する注目株だ。

 この演奏会では、コープランド、アンダーソン、ケージ、J.ウィリアムズらアメリカの作曲家の作品のほか、ドヴォルザーク、ラフマニノフ、コルンゴルトがアメリカに渡って残した名曲が取り上げられる。

 ソリストには注目の若手が抜擢された。ドヴォルザークのチェロ協奏曲第1楽章では佐藤晴真が独奏を務める。佐藤は1998年生まれ。東京藝術大学附属高校2年生だった2014年に日本音楽コンクールで第1位を獲得。18年にはポーランドのルトスワフスキ国際チェロ・コンクールで第1位。現在はベルリン芸術大学で研鑽を積んでいる。ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」(抜粋)のピアノ独奏は阪田知樹。1993年生まれ。ハノーファーでアリエ・ヴァルディに師事し、2016年のリスト国際ピアノコンクールで第1位となる。阪田にとって横浜は地元であり、神奈川フィルとの共演に注目したい。

 ドヴォルザークやラフマニノフの名曲やJ.ウィリアムズの『スター・ウォーズ』メイン・タイトルのほか、ジョン・ケージの「4分33秒」はどんな“演奏”になるのであろうか。次代を担う20代の若きアーティストたちによるアメリカ音楽の饗宴が楽しみである。
文:山田治生
(ぶらあぼ2019年2月号より)

定期演奏会 県民ホール名曲シリーズ 第5回
アメリカ〜新世界で生まれ育ち、移りゆく音楽達〜
2019.4/20(土)15:00 神奈川県民ホール
問:神奈川フィル・チケットサービス045-226-5107 
http://www.kanaphil.or.jp//

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