都響が大野和士の音楽監督任期延長を発表

大野和士
C)Herbie Yamaguchi

 東京都交響楽団は、現在音楽監督を務めている大野和士の任期を2023年3月まで延長することを発表した。
 大野はプロ・デビューとなった1984年3月の都響との初共演以来、都響指揮者を経て、2015年4月より第5代音楽監督に就任。都響の主要なレパートリーの1つであるマーラーを軸とし、古典派から現代まで多彩な演目を取り上げ、創立50周年を迎えた15年にはヨーロッパ・ツアーを成功に導くなど共演を重ね、信頼関係を深めてきた。さらには都内の学校を訪問して開く特別授業「マエストロ・ビジット」などのアウトリーチ活動にも力を注いでいる。
 契約延長について大野は「今後も皆様方に、都響と私の固い結びつきに基づいて、よりいっそう多彩なプログラムをお届けするとともに、オーケストラが世界的にその名をより広めるための努力を重ねたい」とコメントを寄せた。
 今後は定期演奏会のほか、19年2月に新国立劇場 《紫苑物語》(世界初演)、4月には「東京・春・音楽祭2019 合唱の芸術シリーズ vol.6 シェーンベルク『グレの歌』」での共演が予定されている。

東京都交響楽団
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