今までにない新鮮なコンテンツのステージ
ワルツやオペレッタだけが新年のウィーン音楽ではない。ウィーンのヴァイオリニスト、ヨハネス・フライシュマンと、ウィーンで学び、その音楽を知り尽くしたピアニスト村田千佳のデュオが贈る日経ミューズサロンのニューイヤーコンサートは、J.シュトラウスⅡはもちろんのこと、シューベルトからクライスラー、R.シュトラウスまで、さらには新作の世界初演(作曲:ヘルムート・スティピッチ)と、古典から現代まで、ウィーン音楽を自由に幅広く切り取った内容だ。4人のバレエ・ダンサーも華を添える。
フライシュマンは1983年ウィーン生まれ。ウィーン・フィルはじめヨーロッパのオーケストラで引っ張りだこの実力派で、オーストリア外務省の音楽大使として世界中を飛び回る一方、ウィーンの伝統大衆音楽シュランメルに取り組むグループや、エレクトリック・クラシカル・バンド「Symphoniacs」に参加するなど、活動域は広大だ。村田と彼が組むこの公演、一味も二味も違ったニューイヤーコンサートになるに違いない。
文:宮本 明
(ぶらあぼ2018年12月号より)
2019.1/8(火)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5281-8067
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