須川展也〜横浜音祭り2013 オープニング・コンサート

吹奏楽発祥の地、横浜ならではのオープニングを!

盛大な「横浜音祭り」のオープニング・コンサートで中心を担うのが、日本を代表するサクソフォン奏者にしてヤマハ吹奏楽団の常任指揮者でもある須川展也。横浜音祭りについて、そしてコンサートについて熱く語ってもらった。

“吹き振り”であらゆる音楽ファンを繋ぎたい
オープニング・コンサートで須川は、シエナ・ウインド・オーケストラに神奈川フィルのメンバー等が加わった約80人もの「横浜音祭り吹奏楽団」を“吹き振り”する。
「日本の吹奏楽発祥の地・横浜は、今も吹奏楽が盛ん。素敵な街であり、私自身何度も演奏しています。そこでの『音祭り』のオープニングで光栄な役を頂き、嬉しい限りです。私は、ソリストとして活動し、協奏曲や室内楽もやり、2010年までの22年間東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスターとして吹奏楽界を牽引する役割も担い、指揮をしてコンクールで審査される立場にも、芸大の教師としてプロ奏者を育てる側にもなってきました。ですから吹奏楽ファンと一般の音楽ファンなど色々な人を繋ぐのが役割、使命だと思っています。今回ソロを吹き指揮をする新しい形で、その橋渡し役になれればと、凄く気合が入っています」

オープニングが吹奏楽であることの意味
コンサートのテーマは「様々な音楽の融合」だ。
「『横浜音祭り』は、色々な国やスタイルの音楽が含まれた総合芸術の発信。その象徴がオープニング・コンサートです。だからこそ吹奏楽が大事。クラシックの名曲もソロも日本の曲もマーチもある融合型の本公演を聴けば、『音祭り』の全体像が見えてくると思います」
その柱が、吹奏楽界の人気作曲家ヤン・ヴァン=デル=ローストによる「横浜音祭りファンファーレ」。まずは本公演の前に「日本丸」で須川が指揮し、18時の汽笛を合図に市内数カ所で同時演奏される。
「これは『Yokohama』の綴りを音に置き換えた曲。つまり横浜を象徴しています。事前のファンファーレ自体は1分半位。その音列をもとにした7〜8分の素晴らしい曲を、コンサートで世界初演します」
もうひとつの目玉は、おなじみ「リベルタンゴ」「マイ・ラヴ」など須川の“吹き振り”。そのメインが石川亮太「日本民謡による狂詩曲」の吹奏楽版初演だ。
「『会津磐梯山』『ソーラン節』など6曲の民謡=日本の伝統的なメロディに、西洋のリズムや和声を加えてインターナショナルな音楽にした曲です。こうした形で日本の曲を世界へ発信したいと思います」
このほか、会場参加型(事前に練習あり)のラヴェル「ボレロ」も見どころだし、「スター・ウォーズ」「星条旗よ永遠なれ」など盛りだくさんだ。
「全人口に対して吹奏楽をやっている人の割合は日本が世界一。しかもレベルが高い。これは日本人の隠れた財産です。この機会に、それを一般の音楽ファンにも知ってほしいですし、吹奏楽ファンはクラシック等のコンサートに目を向けて欲しいと願っています」
「吹奏楽&悪魔!?」と銘打った本公演には、デーモン閣下も登場する。どんなコラボレーションになるかは「当日のお楽しみ」。それを含めて多彩な魅力一杯のコンサートにぜひ足を運びたい。

取材・文:柴田克彦 写真:青柳 聡

(ぶらあぼ2013年7月号から)

◆横浜音祭り2013
[会期]
9/20(金)〜11/30(土)
[会場]
横浜みなとみらいホール
横浜赤レンガ倉庫
神奈川県民ホール
横浜市内文化・観光スポット
[主催]
横浜アーツフェスティバル実行委員会

◆『横浜音祭り2013 〜音楽の海へ〜』 公式サイト http://yokooto.jp/
◆『横浜音祭り2013 〜音楽の海へ〜』 公式ツイッター https://twitter.com/yokooto2013
◆『横浜音祭り2013 〜音楽の海へ〜』 公式facebook http://www.facebook.com/pages/Arts-Yokohama/367664946585434
◆ぶらあぼ別冊「横浜音祭り2013」公式プログラム https://ebravo.jp/archives/4910

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