習志野シンフォニエッタ千葉 プレ・コンサート

“音楽のまち習志野”にプロ・オーケストラ誕生!

 千葉県習志野市。JR津田沼駅前の習志野文化ホールを拠点に、新たなプロ楽団が産声をあげる。習志野シンフォニエッタ千葉。本格始動を前にお披露目の「プレ・コンサート」を開く。
 習志野市民歴40年以上という横川晴児(元N響首席クラリネット奏者)を芸術監督・指揮者に、市内在住者・出身者を中心に構成される“おらが村のオーケストラ”だ。年2〜3回の定期演奏会を軸に、地域へのアウトリーチ活動も視野に入れる。もともとジュニア層のオーケストラ活動が盛んな土地。1960年代から始まった小中学校のオーケストラ活動は、78年にウィーン青少年音楽祭に参加した習志野少年少女オーケストラをその象徴として、地域の音楽教育の質を高めた。
 その豊かな教育環境で育った出身者たちが、今度は音楽鑑賞環境の発展に尽くす。幸せな帰結。プログラムは、ヴァイオリンの名匠ジェラール・プーレを迎えてのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」や、メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」など。私たち聴き手も、会場に足を運ぶことでその幸せの輪に加わろう。
文:宮本 明
(ぶらあぼ2017年12月号より)

2018.1/12(金)18:30 習志野文化ホール
問:習志野文化ホール047-479-1212
http://narabunh.jp/