巨匠メータも絶賛する話題のピアニスト
「彼女の音楽性と完璧に制御された技巧に、深い感銘を受けた」。フランスとオーストリアを中心に、広く国際舞台で活躍するジョージア(グルジア)出身のピアニスト、エリソ・ボルクヴァゼを、巨匠指揮者ズービン・メータは、こう絶賛したという。そんな名手が来日を果たし、深遠な響きの世界をじっくりと披露する。
4歳でピアノを始め、7歳でオーケストラと初共演。ロン=ティボーなど、多くの国際コンクールで実績を重ね、1995年からは現代フランスの作曲家ミシェル・ソニーとコラボレート、ゲヴァントハウス管など一線楽団とも共演。フランス政府から芸術文化勲章“シュヴァリエ”も授与されている。
注目の来日リサイタルでは、ベートーヴェンの第17番「テンペスト」、ショパンの第3番、プロコフィエフの第2番と、時代や地域、様式を異にする、個性豊かな3つの名ソナタを弾き分けて、その卓越した音楽性を発揮。さらに、ショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」で磨き上げた技巧を煌めかせる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2017年10月号から)
2017.11/15(水)19:00 Hakuju Hall
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
http://www.proarte.co.jp/