17歳の自分を探しに。コンドルズの新たな挑戦
男だらけのダンスカンパニー「コンドルズ」がこの春、彩の国さいたま芸術劇場で新作を発表。2006年以降恒例となった同劇場での新作公演も昨年10作目を迎え、今年は心機一転、新たなチャレンジに立ち向かう。
『17’s MAP』と冠したタイトルは、故・尾崎豊の「十七歳の地図」へ捧ぐオマージュの意も込められる。コンドルズの初期メンバーは尾崎と同世代であり、そのカリスマ性に多大な影響を受けつつ青春時代を過ごした。あれから長い時が経ちすっかり大人になった今、17歳の頃に思い描いた自身の未来地図を改めて見つめ直してゆく。
構成・映像・振付はコンドルズ主宰の近藤良平が、映像や美術制作はメンバーのオクダサトシが担当。ダンスにコント、映像に人形劇、生演奏と、コンドルズのステージに一切のタブーはなし。トレードマークの学ランに身を包んだ男たちが縦横無尽に駆け巡り、どこまでも熱くパワフルな世界観で会場を包み込む。
文:小野寺悦子
(ぶらあぼ 2017年5月号から)
5/20(土)14:00 19:00、5/21(日)15:00 彩の国さいたま芸術劇場
問:彩の国さいたま芸術劇場0570-064-939
http://saf.or.jp/arthall/