ツォトネ・ゼジニゼが再来日――世界が注目する2009年生まれのピアニスト

 「21世紀のモーツァルト」と称され、サイモン・ラトルやダニエル・バレンボイムから絶賛されているツォトネ・ゼジニゼ。2009年ジョージアの音楽一家に生まれ、5歳から祖母でピアノ教授のニノ・マムラゼに就いて学び、6歳の時に独学で作曲も始めた。現在はベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に在籍する傍ら、アンドラーシュ・シフやイェルク・ヴィトマンにも師事している。初来日は2024年。シューベルトやラヴェルに自作曲を盛り込んだプログラムで、難度の高い箇所も楽々とかろやかに自然体の演奏を披露した。堂々としたステージマナー、自身の内面を吐露するように情感豊かで明快な響きを生み出す奏法が印象的だった。

 そのゼジニゼが川口リリアに登場。曲目はまず、ショパンとラフマニノフ。幼少時から愛してやまない作品だ。そしていまや交響曲も委嘱されて作曲している彼が、今回披露する作品ではより成熟した演奏を聴くことができるに違いない。また心身が覚醒するような衝撃的な演奏に出会える!!

文:伊熊よし子

(ぶらあぼ2026年10月号より)

【川口リリア リオープン記念公演】 ツォトネ・ゼジニゼ ピアノ・リサイタル
2026.11/7(土)15:00 川口総合文化センター・リリア 山伸サステインホール(音楽ホール)
問 リリア・チケットセンター048-254-9900
https://www.lilia.or.jp
※東京、愛媛公演あり。


伊熊よし子 Yoshiko Ikuma

音楽ジャーナリスト、音楽評論家。東京音楽大学卒業。レコード会社、ピアノ専門誌「ショパン」編集長を経て、フリーに。クラシック音楽をより幅広い人々に聴いてほしいとの考えから、音楽専門誌だけでなく、新聞、一般誌、情報誌、WEBなどにも記事を執筆。インタビューの仕事も多く、多い年で74名のアーティストに話を聞いている。近著は「モーツァルトは生きるちから 藤田真央の世界」(ぶらあぼ×ヤマハ)。
http://yoshikoikuma.jp/