【CD】マックス・レーガー オルガン作品集 II /池田泉

東京藝大を卒業後ハンブルクで学んだ世界的オルガン奏者によるレーガー作品集の第2弾。ハレ聖モーリッツ教会のザウアー・オルガン建立100周年記念演奏会のライブ録音である。レーガー3曲と池田の師で同教会ゆかりの奏者であるヴンダーリヒ作品で構成され、アンコールでバッハのコラールが弾かれている。メーカー資料に記された「終末的緊張から歓喜へと至る過程が、歴史的オルガンの響きによって鮮烈に浮かび上がる1枚」が、まさしく言い得て妙。宇宙的な音響世界が広がり、オルガン音楽と日本では些か馴染みの薄いレーガーの真価を再認識させられる。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2026年6月号より)

【information】
CD『マックス・レーガー オルガン作品集 II/池田泉』

レーガー:コラール「目覚めよ、と私たちを呼ぶ声」による幻想曲、「7つの小品集」より〈クリスマス〉、コラール「なんと美しい暁の星」による幻想曲/ヴンダーリヒ:「扉を高く開けよ」によるパルティータ/J.S.バッハ:コラール「愛するイエスよ、我らここに集まり」

池田泉(オルガン)

収録:2025年8月、ハレ(ライブ)
コジマ録音
ALM-9292 ¥3300(税込)


柴田克彦 Katsuhiko Shibata

福岡県生まれ。音楽マネージメント勤務を経て、フリーの音楽ライター・評論家&編集者となる。雑誌、コンサート・プログラム、Web、宣伝媒体、CDブックレットへの、取材・紹介記事や曲目解説等の寄稿、プログラム等の編集業務を行うほか、講演や講座も受け持つなど、幅広く活動中。著書に『山本直純と小澤征爾』(朝日新書)、 『1曲1分でわかる! 吹奏楽編曲されているクラシック名曲集』(音楽之友社)。