ウェールズ弦楽四重奏団が継ぐ室内楽の魂! 3組の若きクァルテットとの競演を聴く

ウェールズ弦楽四重奏団 ©Tomoko Hidaki

 2022年に始まった「ウェールズ・アカデミー」は、ウェールズ弦楽四重奏団が次世代の音楽家たちに自らの経験を伝える教育プログラム。第4期である2025年度の受講生には、きときとカルテット、カルテット・チェーロ、ジェルミナ・クァルテットの3団体がオーディションで選ばれ、2月1日には第一生命ホールで、アカデミーでの1年間の研鑽の成果を発表する「ウェールズ・アカデミー ガラ・コンサート」がひらかれる。

 このコンサートで、桐朋オーケストラ・アカデミー修了生からなるきときとカルテット(伊東香音、清水健太郎、中島美由、藤森洸一)はハイドンの「ひばり」を、国立音楽大学の在校生・卒業生によるカルテット・チェーロ(谷川絢音、西山京花、山﨑健一郎、西田歩夢)はベートーヴェンの第16番を、桐朋学園大学卒業生からなるジェルミナ・クァルテット(吉田みのり、米岡結姫、島英恵、金叙賢)はシューベルトの第12番「四重奏断章」を披露。そして、最後にウェールズ弦楽四重奏団がモーツァルトの第20番「ホフマイスター」を演奏する。すでにプロとして(プロ・オーケストラの楽団員として)演奏活動を行う者から音楽大学の学生まで様々なバック・グラウンドをもつ受講生たちが、ウェールズの個々のメンバーの非常に緻密な指導を受けて、どんな音楽を作り出すのか、興味津々である。もちろん、ウェールズ弦楽四重奏団のモーツァルトもとても楽しみだ。

文:山田治生

(ぶらあぼ2026年1月号より)

ウェールズ弦楽四重奏団 〜ウェールズ・アカデミー ガラ・コンサート
2026.2/1(日)14:00 第一生命ホール
問:トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702 
https://www.triton-arts.net


山田治生 Haruo Yamada

音楽評論家。1964年、京都市生まれ。1987年慶應義塾大学経済学部卒業。雑誌や演奏会のプログラム冊子に寄稿。著書に「トスカニーニ」、小澤征爾の評伝である「音楽の旅人」、「いまどきのクラシック音楽の愉しみ方 」、編著書に「戦後のオペラ」、「バロック・オペラ」、「オペラガイド」、訳書に「レナード・バーンスタイン ザ・ラスト・ロング・インタビュー」などがある。