8月22日サントリーホールでファイナル開催
49回目を迎えたピティナ・ピアノコンペティション(主催:全日本ピアノ指導者協会)の最上位にあたる特級のセミファイナルが、8月19日、東京の第一生命ホールで行われた。6名の審査終了後、8月22日にサントリーホールで開催されるファイナルに進出する4名が発表された。
◎特級ファイナル進出者(演奏順/曲目はファイナルでの演奏曲)
1.加藤皓介(東京都出身 桐朋学園大学1年)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」 op.73
2006年生まれ。5歳よりピアノを始める。第72回全日本学生音楽コンクール小学校の部全国大会第1位、野村賞、井口愛子賞、毎日小学生新聞賞、かんぽ生命奨励賞。第75回同コンクール中学校の部全国大会第2位、横浜市民賞。第38回かながわ音楽コンクール中学生の部最優秀賞、神奈川県知事賞、コンチェルト賞。2023桐朋ピアノコンチェルト・コンペティション第1位。第8回ベートーヴェン国際ピアノコンクールアジアD部門第1位。第48回ピティナ・ピアノコンペティションPre特級ベスト賞。2024いしかわミュージックアカデミーIMA奨励賞。東京フィルハーモニー交響楽団、桐朋学園オーケストラ、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、横浜シンフォニエッタと共演。ピアノを斎木隆、小林五月、新井博江の各氏に師事。江崎スカラシップ奨学生。第11期福田靖子賞奨学生。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部1年に特待生として在学中。
2.高見真智人(愛知県出身 東京音楽大学大学院1年)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23
2002年生まれ。4歳よりピアノを始める。ピティナ・ピアノコンペティション全国大会にて、2011年B級、2022・2023年G級、2024年Pre特級入選。2022年日本クラシック音楽コンクール第3位(最高位)。2022年六本木国際ピアノコンクール大学・一般部門第1位。2025年ドビュッシー国際ピアノコンクール第1位、グランプリ受賞。2020年愛知県立明和高等学校音楽科卒業。2024年、東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。現在、東京音楽大学大学院1年在学中。武田真理、飯田桂子、御邊典一の各氏に師事。強化クラスにてギグラ・カツラヴァ、安嶋健太郎、鈴木弘尚各氏に師事。東京音楽大学ピアノ演奏家コース成績優秀者による演奏会、「東京音楽大学表参道サロンコンサート」に出演。ピティナ名古屋支部、2024年度ピティナピアノコンペティション中部日本地区本選入賞者記念コンサートにてゲストとして出演。
3.津野絢音(東京都出身 東京音楽大学4年)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
2003年生まれ。東京都出身。第21回ショパン 国際ピアノコンクールinASIA ソロアーティスト部門アジア大会金賞。第32回宝塚ベガ音楽コンクール第4位。第5回ラフマニノフ国際ピアノコンクールJAPAN 1位ならびにラフマニノフ大賞。他多数入賞。浜松国際ピアノアカデミー、Villa Sandra Piano Academy(イタリア)参加。東京音楽大学付属高等学校に特別特待生として入学、優等賞を得て卒業。公益財団法人青山音楽財団奨学生。現在、東京音楽大学4年在学中。石井克典、大崎結真、高田匡隆の各氏に師事。
4.稲沢朋華(香川県出身 桐朋学園大学4年)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
ピティナ・ピアノコンペティションにて第48回全国大会Pre特級銀賞、第46回全国大会G級ベスト5賞。第10回堺国際ピアノコンクール第1位。第10回東京国際ピアノコンクール第1位。第21回大阪国際音楽コンクール第3位など、数々受賞。杉谷昭子ピアノアカデミー演奏家支援企画オーディションvol.4にてグランプリ・杉谷昭子賞を受賞し、リサイタルを開催。第13回サンポートホール高松デビューリサイタル、調布国際音楽祭2024、ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025 LFJエリアコンサートなどに出演。現在は、編曲活動や伴奏にも力を入れている。ユーフォニアムピアノデュオ「bouquet」で活動中。これまでにピアノを原千種、斎藤京子、山本美穂、有吉亮治の各氏に、作曲を長谷川京子、久木山直の各氏に師事。香川県立坂出高校音楽科卒業後、桐朋学園大学音楽学部4年次に在学中。
セミファイナルには、今年から室内楽の課題が導入され、6名がそれぞれ青木尚佳(ミュンヘン・フィル コンサートマスター)湯浅江美子(バイエルン放送響第一ソロヴィオラ奏者)、三井静(ミュンヘン・フィル チェロ奏者)と、モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番 第1楽章を演奏。そのほか、ソロのステージでは、新曲課題である根岸宏輔の「第三法則の庭」を含め、45分以上55分以内という長めのプログラムが組まれ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのソナタからメシアンやデュティユーなど20世紀の作品まで、聴き応えのあるステージが続いた。

加藤皓介 
高見真智人

津野絢音 
稲沢朋華
ファイナルでは、大井剛史指揮東京シティ・フィルとの共演で、それぞれが選んだ協奏曲を披露する。例年、同じ曲が複数回演奏されることも多いが、今年は4人が異なる協奏曲を選択している。国際コンクールへの登竜門として、これまでにもさまざまな人材を輩出してきた特級。新たなグランプリの誕生は、もうまもなくだ。
文:編集部
【Information】
第49回 ピティナ・ピアノコンペティション 特級2025
ファイナル
8/22(金)16:30 サントリーホール
共演/大井剛史(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
海外招聘審査員/ラルフ・ナットケンパー(ハンブルク音楽演劇大学名誉教授・カライドス音楽大学教授) マルクス・シルマー(グラーツ音楽大学教授) エマニュエル・シュトロッセ(パリ国立高等音楽院)
https://tokkyu.piano.or.jp
ピティナ ピアノチャンネル PTNA
https://www.youtube.com/@ptna
クラウドファンディング
ピティナ特級2025|若きピアニストが全国・世界へ羽ばたくために
支援募集期間:8/29(金)まで
https://readyfor.jp/projects/ptna_tokkyu_2025



