
右:菊池洋子(c)Yuji Hori
今年、生誕200年を迎えているヨハン・シュトラウス2世は、ウィーンを本拠に全ヨーロッパで活躍した19世紀最大のヒットメーカーだが、その楽曲は生で聴いてこそ、人を幸せにしてくれる特別な力を発揮する。小林資典は、ドルトムント市立歌劇場の音楽総監督代理兼第1カペルマイスターとしてもオペラやバレエの分野で実績を積んでおり、満を持して日本の音楽界にも登場し始めたところ。読響との相性も抜群だ。ドイツ・ロマン派の最後を象徴する作曲家リヒャルト・シュトラウスの名作オペラのエッセンスが詰め込まれた『ばらの騎士』組曲では、彼の劇場センスが発揮されることだろう。甘美な旋律とワルツに酔うひとときが楽しみである。
文:林田直樹

【Information】
読売日本交響楽団
華麗なるウィーン、黄金の響き
2025.7/31(木)19:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
(18:00開場/18:20~プレトーク)
指揮:小林資典
ピアノ:菊池洋子*
プログラム
ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466*
ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『南国のバラ』 op.388
リヒャルト・シュトラウス:歌劇『ばらの騎士』組曲
●ホール座席券
S席 | A席 | B席 | |
一般 | 6,000円 | 5,000円 | 4,000円 |
友の会 | 5,400円 | 4,500円 | 3,600円 |
U25(小学生以上25歳以下):各席半額
※U25割引はミューザ川崎シンフォニーホールおよびチケットぴあで購入できます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。
*詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=4420
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川崎の夏を彩るオーケストラの祭典が今年もやってくる!ホスト・オーケストラの東京交響楽団をはじめとする首都圏の10団体に加え、九州交響楽団が初登場。計11のオーケストラが日替わりで熱き競演をくり広げる。注目の指揮者陣には、東響の音楽監督として最後の出演となるジョナサン・ノット、東京シティ・フィル常任指揮者の高関健、神奈川フィル音楽監督の沼尻竜典、新日本フィルの前音楽監督・上岡敏之、日本フィルを指揮する下野竜也と名匠たちが揃う。一方、九響の若き首席指揮者・太田弦をはじめ、出口大地、熊倉優、松本宗利音(しゅうりひと)、小林資典(もとのり)とフレッシュな顔ぶれも。「サマーナイト・ジャズ」、歌とオルガンで楽しむ「真夏のバッハ」、小川典子がライフワークとする「イッツ・ア・ピアノワールド」など恒例企画ももちろん健在。熱い夏の到来が待ちきれない!