[小耳大耳]大阪の新フェスティバルホール、いよいよ来春始動!

 大阪の中之島に建設がすすめられていた「中之島フェスティバルタワー」がこの10月末に竣工。この37階建ての高層ビルには、オフィス、レストランなど商業施設が入り、4階から8階に新「フェスティバルホール」がオープンする。同ホールは客席数2700(旧・ホールと同一)という国内最大規模を誇り、また「クリアで艶のある」音響設計に広いステージと、オペラの上演も可能な充実した舞台機構を持ち、まさに関西地区の“音楽の殿堂”にふさわしいつくりである。

 開業式典は2013年4月3日。つづいて、第51回大阪国際フェスティバルの一環でもある豪華なオープニング公演が、4月10日よりスタートする。内容は次の通り。
 
◎フェニーチェ歌劇場来日公演
★4/10(水)、4/11(木)、4/13(土)
巨匠チョン・ミョンフン指揮でヴェルディ《オテロ》(4/11)、ガラ・コンサート(4/10)、特別コンサート(4/13)の3公演を予定。特別コンサートも《リゴレット》第3幕と《椿姫》第2幕を演奏会形式で行うもので、2013年のヴェルディ・イヤーにふさわしいプログラムとなっている。《オテロ》のヤーゴ役を歌う予定のルーチョ・ガッロのインタビューは11月号本誌32ページに掲載。
 
◎ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
★4/16(火)
鬼才ロリン・マゼール指揮で、2013年に生誕200周年を迎えるワーグナーの《タンホイザー》序曲〜ヴェヌスベルクの音楽、《トリスタンとイゾルデ》前奏曲と「愛の死」、そしてブルックナーの交響曲第3番という、オーケストラ・ファン垂涎の重量級演目が魅力。
 
◎大阪フィルハーモニー交響楽団
★4/26(金)
世界的に活躍中の指揮者、大植英次がタクトをとってマーラーの交響曲第2番「復活」を演奏する。大植は2003年に大阪フィルの音楽監督に就任し、現在は桂冠指揮者のポストにある。独唱はスザンネ・ベルンハート(ソプラノ)とアネリー・ペーボ(アルト)。合唱はフェスティバルホール〈復活〉祝祭合唱団(大阪フィル合唱団ほか)。
上記公演のチケットは発売中。
 
 なお、大阪国際フェスティバル提携公演として、佐渡裕指揮BBCフィルハーモニックの公演も4/17(水)、4/18(木)に辻井伸行(ピアノ)を迎えて行われる。こちらの公演のチケットは10/28(日)発売。
 
問:フェスティバルホール 06-6231-2221