新シーズンからの指揮者体制を発表
11月8日、関西フィルハーモニー管弦楽団が2025年4月以降の新しい指揮者体制を発表した。2000年から正指揮者、07年からは首席指揮者として同楽団を牽引してきた藤岡幸夫が「総監督・首席指揮者」に就任。世界的なヴァイオリニストであり、11年から音楽監督を務めているオーギュスタン・デュメイは契約満了に伴い同ポストを退任、名誉指揮者に就く。首席客演指揮者として3季目となる鈴木優人に加え、新設のアーティスティック・パートナーにはスロヴェニア放送響、香港フィルなどでポストを持つマカオ出身の新鋭リオ・クオクマンを迎える。
1970年創立の関西フィルは来年創立55周年。そのうちの25年間を藤岡とともに歩んできた。指揮者としてステージに立つだけでなく、ナビゲーターを務めるBSテレビ東京の音楽番組『エンター・ザ・ミュージック』で関西フィルを起用するなど、演奏以外の面でも楽団の躍進を支えてきた。新シーズンからはさらに、音楽を通した地元地域への文化支援活動、ファンドレイジング(資金調達)など運営・経営面にも参画することが期待されている。
就任にあたり藤岡は以下のメッセージを寄せている。
関西フィルとは25年間、毎年約40公演で共演しながら共に成長して参りました。
今回の総監督就任は、関西フィルと関西の皆様へ、全ての面での恩返しをする立場と理解しております。
関西フィルのプログラムは「宝石箱」のように華やかで多彩な個性が輝いています。
新しい時代に向けて、これまで以上に心血を注ぐ覚悟です。
どうかよろしくお願いいたします。
関西フィルハーモニー管弦楽団
https://kansaiphil.jp