[小耳大耳]新日本フィルハーモニー交響楽団が中国公演

 新日本フィルハーモニー交響楽団は、創立40周年記念事業の一環として、8月17日〜19日の3日間、中国・大連市および瀋陽市にて計3公演を行った。各公演の冒頭では、同楽団桂冠名誉指揮者・小澤征爾のメッセージが紹介され、小泉和裕の指揮で、前半は歌劇《エフゲニー・オネーギン》より「ポロネーズ」、ヴァイオリン協奏曲「梁山伯と祝英台」を演奏。ヴァイオリン独奏は同楽団ソロ・コンサートマスター崔文洙(チェ・ムンス)が務めた。後半はドヴォルザーク「新世界より」を、アンコールは中国の作品に、日本の滝廉太郎「花」を披露した。演奏会は成功で毎回大喝采を浴び、特に初訪問の瀋陽公演は大盛況の千秋楽となった。

  なお、2012年は日中国交正常化40周年という記念の年にもあたり、本公演は外務省から「2012年日中国民交流友好年」の記念行事にも認定され、会場には日本総領事や人民対外友好協会会長など多くの公人も来場した。また18日には、楽団員によるマスタークラスが行われ、崔文洙とトロンボーンの箱山芳樹が講師を務めた。

新日本フィルハーモニー交響楽団 HP