多彩な歌の“響宴”――うたフェスJAPANがまもなく開幕!

ジャンル・国籍・年齢…あらゆる垣根を超え、「うた」を響かせあう3日間

 「競い合う合唱から、認め合う合唱へ」を合言葉に19年間続いた軽井沢国際合唱フェスティバルの理念を引き継ぎ、より規模を拡大した真夏の歌の祭典「うたフェスJAPAN」が8月23日から25日まで、横浜みなとみらいホールを会場に開催される。総合プロデューサー・芸術監督を務めるのは、作曲家・合唱指揮者の松下耕。様々なジャンルの“うた”を、年齢・国籍を問わず楽しめるイベントだ。

 初日には地元・神奈川県を本拠地とする神奈川フィルハーモニー管弦楽団が、公募で結成された合唱団とともに、指揮を務める松下の「讃歌・未来へ」(共演:こどもユーススペシャル合唱団)、そしてブラームス「ドイツ・レクイエム」 (共演:ブラームスメモリアル合唱団) を披露する。ソリストはソプラノの腰越満美、バリトンの青山貴という日本を代表するオペラ歌手のふたり。西洋音楽史にのこる傑作を、実力派のオーケストラ・歌い手と愛好家による合唱団がともに作り上げる熱い演奏で味わいたい。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 ©藤本史昭

 24日には、大人気のヴォーカルグループ、ゴスペラーズが登場。松下がこの日のために彼らのヒット・ナンバーを編曲。公募による女声合唱団と夢のコラボを繰り広げる。

ゴスペラーズ

 最終日に登場するのは、1984年の結成以来、世界のステージで歌い続けてきたアカペラ界の大御所、The Real Group。40年にわたる長い歴史を持つグループだが、新メンバーになって以来初めての来日公演となる。グループのオリジナル曲をはじめ、ジャズやポップスも織り交ぜたエキサイティングなステージは必見だ。

The Real Group

 期間中はほかにも、発声クリニックやアカペラグループ・トライトーンによるバンドクリニック、ワークショップにみなとみらい周辺地域でのストリートライブも開催。横浜がボーダーレスな“うたの開放区”となる3日間。家族揃って出かけてみてはいかがだろうか。

文:室田尚子

【Information】
うたフェスJAPAN
8/23(金)~8/25(日) 横浜みなとみらいホール

◎うたフェスJAPAN特別演奏会 Johannes Brahms「ドイツ・レクイエム」
8/23(金) 19:00 大ホール
〇出演

松下耕(指揮)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
腰越満美(ソプラノ)
青山貴(バリトン)
うたフェスJAPANブラームスメモリアル合唱団
うたフェスJAPANこどもユーススペシャル合唱団
〇曲目
松下耕:讃歌・未来へ、そのひとがうたうとき(以上オーケストラ版)
ブラームス:ドイツ・レクイエム

◎ゴスペラーズ × 合唱 みらいうたプロジェクト First Movement
8/24(土) 17:00 大ホール
〇出演

ゴスペラーズ(ヴォーカル)
※公募の女声合唱団とのコラボレーションも行われます。

◎The Real Group スペシャルライブ
8/25(日) 16:00 大ホール
〇出演
The Real Group(アカペラ)

問:うたフェスJAPAN’24実行委員会 050-3126-2690
※上記3公演の他、大・小ホール/レセプションルーム/その他館内施設で公演・イベントが開催。
フェスティバルの詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
https://utafes.icot.or.jp