スイスを拠点とするサヤ・ハシノは、ヨーロッパを中心に活躍目覚ましい鍵盤奏者。スイス・ロマンド管、ローザンヌ室内管に定期的に招聘される彼女は、オルガン、クラヴサン、ピアノ音楽の多様な時代様式の演奏に精通する。そんなハシノが初のピアノ・ソロCDをリリース。「高波動で細胞を癒す“魂の踊り”」をテーマに、バッハ、ヘンデル=ケンプ、バルトーク、ラヴェル、ピアソラなどを躍動感にあふれる瑞々しいタッチで、エレガントに奏でる。自身が編曲を手がけた「ダフニスとクロエ」は奥行きのある豊かな響きが神秘的だ。2024年2月王子ホールでのライブ盤。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2024年7月号より)
【information】
SACD『Danse de l’Âme~魂の踊り/サヤ・ハシノ』
J.S.バッハ:パルティータ第2番/ヘンデル(W.ケンプ編):メヌエット ト短調/バルトーク:6つのルーマニア民俗舞曲/ラヴェル(サヤ・ハシノ編):「ダフニスとクロエ」より〈ダフニスの優雅で軽やかな踊り〉〈交響的断片〉〈ダフニスとクロエの情景〉、ラ・ヴァルス/ピアソラ(ハシノ編):オブリヴィオン
サヤ・ハシノ(ピアノ)
収録:2024年2月、王子ホール(ライブ)
オクタヴィア・レコード
OVCT-00209 ¥3850(税込)