【CD】ハイドン「日の出」&ドビュッシー 弦楽四重奏曲/クァルテット・インテグラ

 国際的コンクールで優勝・入賞を重ね、いまや“世界的存在を狙う屈指の新鋭”と目されるクァルテット・インテグラのファースト・アルバム。4人の進化ぶりが伝わる録音で、ハイドン「日の出」は若者のフレッシュさと落ち着いた構築が兼備され、すでに経験豊富な団体の風格さえ備えてすばらしい。ドビュッシーは尖らせ過ぎずに色彩感を出しながら、構えの大きい演奏で巧みに聴かせて、これも見事。最近メンバーが交代し、当盤が「オリジナルメンバーでの最初で最後の録音」になってしまったが、“日本の期待の若手”時代の力量を後に伝える、貴重な記録ともなるだろう。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2024年3月号より)

【information】
CD『ハイドン「日の出」&ドビュッシー 弦楽四重奏曲/クァルテット・インテグラ』

ハイドン:弦楽四重奏曲第63番「日の出」/ドビュッシー:弦楽四重奏曲

クァルテット・インテグラ
【三澤響果 菊野凜太郎(以上ヴァイオリン) 山本一輝(ヴィオラ) 築地杏里(チェロ)】

ナミ・レコード
WWCC-7998 ¥2750(税込)