軽井沢国際音楽祭2011、テーマは「東日本大震災復興応援」

 夏の軽井沢を代表するフェスティバルの1つとして知られる「軽井沢国際音楽祭」が今年で10回目を迎える。この音楽祭は2002年に開かれたNHK交響楽団のメンバーによる室内楽の演奏会が始まりで、回を重ねるごとに内容を充実させ、海外からも演奏家を招くなど06年からは「国際音楽祭」と称するようになった。音楽祭の基本コンセプトとして、地域性を重視し、一流の音楽家による質の高い音楽を多くの人に提供するとともに、次世代の音楽家の育成を目的とした講習会の開催などがあげられる。今年のオープニング・ガラ・コンサートでもラヴェルなどの室内楽曲をメインに据えて“フランス色”を打ち出しているのも大きな特徴だ。

 4月に行われた記者発表会の席で、同音楽祭の音楽監督である横川晴児(元NHK交響楽団首席クラリネット奏者)は、今回の開催について

 「自分たちは演奏によって被災者の方たちを支援すべきと考え、11年から3年間にわたり音楽祭のテーマを『東日本大震災 復興応援コンサート』として行うことにしました。公演収益金の一部は義援金として日本赤十字を通じて被災地に寄付いたします。いつまでも自粛ばかりしていると経済効果的にもよくないと思います。暑い夏は、都会を休ませて、多くの人に軽井沢に集まってほしい」と述べた。

 音楽祭の期間は8月17日(水)から28日(日)まで。会場は、軽井沢大賀ホール、軽井沢ユニオンチャーチなど。

問:軽井沢国際音楽祭事務局03-5778-0978 

軽井沢国際音楽祭 www.kimf.net