今年を最後に指揮活動からの引退を表明しているマエストロ井上。ラストイヤーとなる2024年、この先の活動を控えた現在の想いを伺いました。
時折沈思し、慎重に言葉を選びつつ「道義節」とも言えるマエストロ独特の言い回しで、今後の公演や世界情勢に至るまで語っていただきました。お話を伺った60分は、道義さんの音楽への愛、人間への慈しみに溢れた時間となりました。
この取材は、2月3日、4日に行われるNHK交響楽団との第2004回 定期公演のリハーサル後に行いました。今回の公演は、2016年から取り上げているショスタコーヴィチの最終章となり、そこでマエストロが選曲したのは、交響曲第13番「バビ・ヤール」。第二次大戦下の悲劇をテーマにしたこの作品を、道義さんはどのように描くのでしょう？ ラストイヤーの幕開けとなるこの公演、必聴です。
【Information】
NHK交響楽団
第2004回 定期公演 Aプログラム
2024.2/3（土）18：00、2/4（日）14：00 NHKホール
出演
井上道義（指揮） NHK交響楽団
アレクセイ・ティホミーロフ（バス）*
オルフェイ・ドレンガル男声合唱団*
曲目
ヨハン・シュトラウスII世：ポルカ「クラップフェンの森で」作品336
ショスタコーヴィチ：舞台管弦楽のための組曲第1番 －「行進曲」「リリック・ワルツ」「小さなポルカ」「ワルツ第2番」
ショスタコーヴィチ：交響曲第13番 変ロ短調 作品113 「バビ・ヤール」*
問：N響ガイド0570-02-9502
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