【SACD】ドヴォルザーク:チェロ協奏曲/笹沼樹&スロヴァキア・フィル

 ソロやカルテット・アマービレ等の室内楽、東響の客演首席奏者など幅広い活動を行っている気鋭のチェリスト笹沼樹が、ドヴォルザークの名曲を気迫十分に奏でた1枚。今年7月のスロヴァキア・フィル来日公演のライブ録音で、そのまま入った拍手や歓声が臨場感を伝えてくれる。笹沼は、芳醇な音色で情熱的なソロを繰り広げており、現地を含めた数回の共演を踏まえての演奏だけあって、楽曲への共感度やバックとの一体感も申し分ない。じっくりと奏された第2楽章は特に聴きもの。アンコールで弾かれた《ルサルカ》の〈月に寄せる歌〉の切ない美しさにも酔わされる。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2023年11月号より)

【information】
SACD『ドヴォルザーク:チェロ協奏曲/笹沼樹&スロヴァキア・フィル』

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」より〈ヴルタヴァ(モルダウ)〉/ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、歌劇《ルサルカ》より〈月に寄せる歌〉

笹沼樹(チェロ)
ダニエル・ライスキン(指揮)
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団

収録:2023年7月、サントリーホール(ライブ)
オクタヴィア・レコード
OVCL-00828 ¥3850(税込)