プーランク没後60年 パスカル・ロジェ × ウインドクインテット・ソノリテ
プーランクの横顔

フランスの名手のピアニズムが彩り豊かな木管五重奏と響き合う

 心が躍り、思わず微笑みたくなるような音楽。今年没後60年になる生粋のパリジャンのフランシス・プーランク(1899〜1963)は、そんな曲を書いてきた作曲家ではないだろうか。洒脱でユーモラス、でもどこかノスタルジックな美しさのある彼の作品には、ポップな色彩の絵画を連想させるような趣もある。

 この秋、京都コンサートホールでは「プーランクの横顔」と題し、フランスの名手パスカル・ロジェを迎えて、室内楽コンサートが開催される。「オルガニストの母のお腹の中ですでにプーランク作品を聴いていた」というロジェにとって、プーランクは特別な作曲家だ。ピアノ・ソロ曲はもちろん、室内楽、協奏曲などピアノの入る作品の全曲録音もリリースしている。

 今回は、2013年に京都ゆかりのプレイヤーたちにより結成され、現在躍進中のウインドクインテット・ソノリテと共演する。メンバーは上野博昭(フルート)、須貝絵里(オーボエ)、吉田悠人(クラリネット)、村中宏(ファゴット)、深江和音(ホルン)の5人で、関西のオーケストラなどでも活躍中の俊英たちが揃った。オール・プーランク・プログラムで、クラリネット、フルートのソナタ、さらにはピアノ・ソロの「3つの間奏曲」「15の即興曲」の抜粋などに加えて、フィナーレの六重奏曲は、木管楽器を愛したプーランクならではの名作中の名作。かつてロジェがフランスの盟友たちと残した録音も稀代の名盤として名高い。「日本の奏者たちとの共演が楽しみ」というロジェ。ぜひともお聴き逃しなく!
文:伊藤制子
(ぶらあぼ2023年10月号より)

2023.10/21(土)15:00 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ(小)
問:京都コンサートホール075-711-3231
https://www.kyotoconcerthall.org