トップアーティストが魅せる、二胡がもつ無限の可能性
現在、中国で最も注目を集める二胡奏者の一人であるツァオ・レイ。上海民族楽器コンクール優勝など、数多くの受賞歴がその実力を裏付けている。さらに“二胡は二弦の楽器だが、可能性は「無限」である”という信念のもと、クラシックやジャズ、タップダンスに雅楽など、多くのアーティストと共演を重ね、国やジャンルを超えたコラボレーションで培った幅広い音楽性によって強い存在感を示している。
常に様々な可能性を探求してきた彼が今回挑むのは、ピアノ、チェロとのアンサンブル。プログラムには二胡の代表曲ともいえる「蘇州夜曲」、マスネの「タイスの瞑想曲」などの美しい名旋律に加え、ヴァイオリンの超絶技巧がふんだんに取り入れられたハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲ニ短調などが並ぶ。中国と西洋、それぞれの弦楽器の魅力が重なり合うことで名曲たちに新たな色彩と輝きが加わり、これまでにない音の世界を体験できるはずだ。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2023年5月号より)
2023.5/9(火) 長崎県立美術館 2Fホール
5/13(土) 広島/WAKOゲバントホール
5/16(火) 豊中市立文化芸術センター アクア文化ホール(中)
5/17(水) 名古屋/電気文化会館 ザ・コンサートホール
5/19(金) サントリーホール ブルーローズ(小)
5/22(月) 札幌/ザ・ルーテルホール
問:日本楽友協会 ngk@npo-ngk.com
https://www.jmassoc.info
※共演者は会場により異なります。詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。