第533回日経ミューズサロン トーマス・エンコ ジャズ・ピアノ・ライブ

フランスが生んだジャズ界注目のピアニストが来日

 ジャズとクラシックどちらの世界でも高く評価されているフランスのピアニスト、トーマス・エンコが、日経ミューズサロンでピアノ・ソロ・コンサートを行うことになった。

 1988年、父がピアニスト、母がソプラノ歌手という音楽一家に生まれたエンコは、9歳でジャズ・ヴァイオリニストのディディエ・ロックウッドに認められてグループに参加したという天才だ。2005年に初のアルバム『Esquisse』を発表、以後はマリンバ奏者ヴァシリーナ・セラフィモーヴァとデュオでバッハを演奏したり、ヨーロッパ各国のオーケストラと共演したりと、ジャンルを超えた活動を行っている。

 日本でも「TOKYO JAZZ」「ラ・フォル・ジュルネ」の両方に招かれ、京都市交響楽団と「ラプソディ・イン・ブルー」を共演するなど評価が高いエンコは、ジャズの名曲、バッハとモーツァルト、そしてオリジナル曲を演奏する予定だ。美しく情熱的なピアニズムを楽しみに待ちたい。
文:村井康司
(ぶらあぼ2023年4月号より)

2023.4/25(火)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227 
https://stage.exhn.jp