亀井聖矢が文化庁長官表彰(国際芸術部門)の表彰式に出席

 文化庁長官表彰(国際芸術部門)の表彰式が文化庁で行われ、亀井聖矢(ピアノ)に、3月6日、都倉俊一長官より表彰状と賞牌が贈呈された。この表彰は、芸術各分野において国際的に活躍し、特に顕著な成果をあげた個人に対して授与される。

左より: 亀井聖矢、都倉俊一文化庁長官

 昨年11月のロン=ティボー国際音楽コンクールを制した亀井は、現在桐朋学園大学4年生。2019年の日本音楽コンクール第1位やピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、22年のマリア・カナルス国際音楽コンクール第3位入賞など受賞多数。

 今回の受賞について、「このような素晴らしい賞がいただけるとは思っていなくて、本当に光栄。これからの演奏に対する責任や、今後も努力を積み重ねていこうという気持ちが強くなった」とコメント。
 国際コンクールの優勝を機にヨーロッパでのコンサートも控えており、今後はフランスへの留学も予定しているという。
「ヨーロッパで現地の文化や音楽を吸収して、これからも成長していきたい。音楽家として明確なゴールや目標は定めず、一つひとつの演奏会に真摯に取り組むことによって、広がる世界や見えてくる景色があると思う。まだ自分には見えていない景色が見えるよう、今できることを頑張っていきたい。その先に未来があると思っている」

 フランスで勉強を続けつつ、日本での演奏活動や、国際コンクールへの挑戦も続けるという。今後のさらなる飛躍に期待したい。

文化庁長官表彰(国際芸術部門)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93838101.html