熊川哲也主宰のKバレエ スクールによる はじめてのバレエ鑑賞

「白鳥の湖」を題材にバレエの楽しみ方をわかりやすく解説

(c)Izumi Sakurai

 世界的なバレエダンサーである熊川哲也は、2003年、Kバレエ スクールを設立した。同スクールでは、独自のメソッドに基づいてプロフェッショナルなダンサーを志す生徒を育てると同時に、情操教育の一環としてのバレエ普及にも力を注いでいる。現在、小石川本校・恵比寿・吉祥寺・横浜・大宮の5校を開設し、さらなる展開を目指している。

 この3月、新宿未来創造財団主催「はじめてのバレエ鑑賞」が、Kバレエ カンパニー、Kバレエ スクールの出演により行われる。熊川が芸術監督を務めるKバレエ カンパニー(1999年創設)が2003年以降上演を重ねる「白鳥の湖」の実演を通して、作品の見どころや上演中の拍手のタイミングのようなバレエの基礎知識、鑑賞マナーをわかりやすく解説する。 

 子ども向けに古典作品をアレンジした公演や解説付きの舞台は少なくないが、バレエ鑑賞に焦点を絞って構成されているのが値打ちだ。Kバレエの本格的な踊りに触れながら、子どもも大人もバレエ公演の楽しみ方を知る貴重な機会となるだろう(3歳未満入場不可)。

 なお公演同日に、Kバレエ スクールが主催するワークショップが開催される(有料・定員制・先着順)。同スクールの講師、専属ピアニストが指導するワークショップで、Kバレエ スクールで実践している基礎を重視した指導に基づく。対象は4歳から6歳のバレエ初心者となっている。
文:高橋森彦
(ぶらあぼ2023年3月号より)

2023.3/11(土)13:00 新宿文化センター
問:新宿文化センター03-3350-1141 
https://www.regasu-shinjuku.or.jp/bunka-center/