プラハ・チェロ・リパブリック 2023

名手4人の温かくも切ない弦の音色がステージを包む

 チェコを代表するチェロ・アンサンブルだった「プラハ・チェロ・カルテット」の中心メンバー3名に新たな奏者が加わり、2022年に新生チェロ四重奏団として「プラハ・チェロ・リパブリック」が誕生。前身のビジョンを受け継ぎながら、クラシックからポップスやロック、映画やミュージカル・ナンバーなど、より多彩なジャンルのレパートリーとユーモアを交えた新しいステージを作りあげている。昨年9月には来日公演を果たして大成功、早くも2月に再来日して、関東から沖縄にかけての日本ツアーが実現する。

 4人はチェコを中心に活躍するペトル・シュパチェク、マチェイ・シュテパーネク、ヤン・ゼーメン、イワン・ヴォカーチ。チェコ・フィル団員でもあるヴォカーチは、なんとジャズやタンゴのピアニストとしても活動中で、本公演でもピアソラ作品でピアノを披露する。全員が多才なチェリストたちだが、根本にあるのは温かく歌心にあふれたチェコの弦の音色。その幸福感を各地で味わえる、嬉しい好機となる。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2023年2月号より)

2023.2/21(火)19:00 琉球新報ホール
2/23(木・祝)14:00 ヤマハホール
2/24(金)19:00 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
問:メロス・アーツ・マネジメント03-3366-8356 
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