斎藤雅広(ピアノ) 第1回 デザインK国際ピアノコンクール

参加することで、大きな可能性が開ける

 国内外に多くのコンクールが存在する中、より自分にとって価値あるものを選んで挑戦することは大切だ。デザインKが行うコンクールは、数あるコンクールの中でもユニークなもののひとつ。オフィス空間をプロデュースするこの会社は、自社が保有するホールを活用して、『デザインK国際音楽コンクール』、『ジュニア&学生国際音楽コンクール』、そして楽器、年齢に制限のない『アンリミテッド国際音楽コンクール』など、特色あるコンクールを開催してきた。過去の入賞者には、後に日本音楽コンクールに優勝したヴァイオリンの大江馨や、全日本学生音楽コンクールで優勝したチェロの藤原秀章などがいる。
 そして今年『デザインK国際ピアノコンクール』が新設される。参加資格は、小学1年から32歳まで。年齢別に部門が分かれており、課題曲は自由(最長演奏時間は部門別に設定)だ。東京、大阪、名古屋の3都市で予選が行われたのち、ファイナル、セミファイナルは東京での開催となる。
「デザインKはマネジメント事業も行い、ホールも持っている会社です。参加することで大きな可能性が開けるコンクールだと思います。ニューヨークやロンドンにも支店があるので、国際的な活動を考えている人にも良い縁があるかもしれません。優勝した人はもちろんそうでなかった人にも、今後の活動につながるチャンスを掴んでいただけたらと思います。臆せず、思いきり自分の良さを出してほしいですね」
 こう語るのは、審査員長を務めるピアニストの斎藤雅広。このコンクールには、音楽関係の団体が主催するものでないからこその魅力を感じると言う。
「代表の日下部氏は、空間を活かしたビジネスという視点からこの企画を進めていらっしゃるので、私自身も話を聞いていて勉強になることが多いです。若い方々にとっても、音楽業界の方々から受けるのとは少し違った、良い刺激があるのではないでしょうか」
 審査員には著名な演奏家、教育者が名を連ねており、音楽的な学びの場も充実している。
「セミファイナルの後に、ワークショップ形式で審査員のアドバイスが受けられる場を設けています。一方的に講評が渡されるのとは違い、出場者が直接質問することができるので、対話の中で学ぶことができるわけです。こういったことが行われるコンクールはなかなかありません」
 演奏はすべて一般公開される。東京会場は、六本木一丁目駅からすぐと地の利も良い。ここでは年間にわたって審査員勢や入賞者によるコンサートも計画されているというので、ぜひ足を運びたい。
取材・文:高坂はる香
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年8月号から)

第1回 デザインK国際ピアノコンクール
【予選】東京会場(デザインKホール):9/28(日)、10/11(土)、10/13(月・祝)
    名古屋会場(ワインセラーK):10/4(土)
    大阪会場(相愛大学本町学舎アンサンブルスタジオ):10/12(日)
【セミファイナル】10/18(土)〜10/20(月) 
【ファイナル】11/9(日)
問:デザインK国際音楽コンクール事務局 03-3560-9181 
http://dkcompetition.com
※セミファイナルとファイナルは東京会場で開催。

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