重岡麻衣と愉快な仲間たち ~古典派オリジナル楽器によるピアノクインテット~ CD発売記念コンサート

古楽界の名手が集い奏でるアンサンブルの妙技

重岡麻衣

 歴史的鍵盤楽器の名手として、ソロやアンサンブルの通奏低音で活躍する重岡麻衣が、ピリオド管楽アンサンブル「レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ」とフォルテピアノで共演した新アルバム『モーツァルト&ベートーヴェン:ピアノと管楽のための五重奏曲』を発表。10月、発売記念の演奏会を東京と大阪で開く。

 東京藝大・同大学院からベルギーに学び、現在は東京を拠点に活動する重岡。一方のレ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウは2021年の結成以来、バッハ・コレギウム・ジャパン首席の三宮正満(オーボエ)と元N響首席の福川伸陽(ホルン)を中心に、古典期の仕様の楽器を操る名手たちが、柔軟に編成を変えつつ、緻密で滋味あふれる快演を聴かせる。

 重岡は今回、アントン・ヴァルターモデル(1800年頃)の楽器を使用。三宮と福川に、満江菜穂子(クラリネット)と村上由紀子(ファゴット)が加わり、28歳のモーツァルトと26歳のベートーヴェンが、この編成のために書いた五重奏曲を取り上げる。ステージではこれら2曲に、重岡のソロによるソナタ第14番「月光」も披露される。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2022年10月号より)

2022.10/20(木)19:00 Hakuju Hall
問:ビーフラット・ミュージックプロデュース03-6908-8977 
https://www.bflat-mp.com

他公演 
10/21(金) ムラマツリサイタルホール新大阪
(ガンマオリオニス gammaorionis.concert@gmail.com)