【CD】ベートーヴェン:ピアノ・トリオ全集・Ⅰ /野平一郎&漆原啓子&向山佳絵子

 ベートーヴェン生誕250年のメモリアルイヤーに、ピアノ界の重鎮・野平一郎が王子ホールで2回に分けて行った「ピアノ・トリオ全曲連続演奏会」(意外にもこの時まで“楽聖”の室内楽作品で唯一ピアノ・トリオだけ全曲演奏していなかったとか)のライブ録音・第1弾。共演は野平が芸術監督を務める静岡音楽館AOIの「ピアニストのためのアンサンブル講座」で講師としてもお馴染みの漆原啓子(ヴァイオリン)と向山佳絵子(チェロ)のふたり。今回は20代の頃に書き、記念すべき「作品1」を与えた第1番と第2番、「街の歌」の愛称で知られる「第4番」を収録。次回の「大公」も楽しみだ!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2022年3月号より) 

【information】
CD『ベートーヴェン:ピアノ・トリオ全集・Ⅰ /野平一郎&漆原啓子&向山佳絵子』

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1番、同第2番、同第4番「街の歌」

野平一郎(ピアノ)
漆原啓子(ヴァイオリン)
向山佳絵子(チェロ)

収録:2020年11月、王子ホール(ライブ)
ナミ・レコード
WWCC-7961 ¥2750(税込)