イギリス南部のイーストサセックス州ヘイスティングスで、2月24日から3月5日にかけて行われていたヘイスティングス国際ピアノ協奏曲コンクール(英国)で森本隼太が優勝した。
当コンクールは、ソロ・リサイタルの形で行われる2次予選を除き、1次予選、セミファイナル、ファイナルはいずれも協奏曲が課題曲となっている(1次予選のみ2台ピアノによる審査)。森本は、ファイナルでロリー・マクドナルド指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演でシューマンのピアノ協奏曲 イ短調を演奏し、栄冠を勝ち獲った。2010年の三木美和子、2019年の小井土文哉に続く日本人覇者の誕生となる。
第1位 森本隼太 Shunta Morimoto, Japan
第2位 Thomas Kelly, UK
第3位 Mariamna Sherling, Russia
第4位 Aleksandr Kliuchko, Russia
第5位 Fedor Orlov, Russia
第6位 Sandro Nebieridze, Georgia
森本は2004年生まれ。角川ドワンゴ学園N高等学校およびサンタ・チェチーリア音楽院(イタリア)に在学中の17歳。幼少期より国内外のコンクールで実績を残し、2018年、Aloha International Piano Festival(アメリカ)ソロジュニア部門およびコンチェルト部門で優勝。また、2020年にはピティナ・ピアノコンペティション全国大会で特級銀賞および聴衆賞を受賞している。現在は、コモ湖国際ピアノアカデミーに参加するかたわら、関本昌平、Giovanni Vellutiらに師事している。
Hastings International Piano Concerto Competition
https://www.hastingsinternationalpiano.org