宮本文昭さん、山本正治さんにインタビュー

 先日、3月に京都・東京・横須賀で公演が予定されている「小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVIII」で講師を務める、宮本文昭さん(オーボエ/指揮)と山本正治さん(クラリネット)のお二人に都内でお話をうかがいました。

左:山本正治 右:宮本文昭

 パンデミックの影響で3年ぶりとなるオペラ公演の演目は、2016年にも好評だった《こうもり》。音楽塾としては実に4回目の上演です。オーディションで選ばれた若い⾳楽家たちでオーケストラを結成。小澤征爾音楽監督のもとサイトウ・キネン・オーケストラなどで長年活動してきた第一線の演奏家たちの指導を受け、分奏や歌⼿との入念なリハーサルを重ねて本番に臨みます。

 お二人も、これまで長きにわたり講師として参加してきた音楽塾ですが、オーケストラの若手メンバーにとっては、オペラ作品ならではの難しさもあるようです。「吹き始めのタイミングを図るのにどこを見るか」「歌手とのバランスを見ながら音量をどのくらいにすべきか」など、音楽を創っていくうえで重要なポイントについて、一つひとつ細やかなアドバイスをしていくそうです。リハーサルの日数がたっぷりとられていることもこの塾の良さのひとつ。宮本さん、山本さん自身も、小澤さんから後々にもずっと役立つような金言をもらった経験もあり、音楽に対する思考や演奏にあたっての極意のようなものが、次の世代へと受け継がれていく貴重な学びの場です。

 ドイツ時代から、かれこれ半世紀くらいの付き合いというお二人だけに、これまでの思い出話も含め、お話は多岐にわたりました。インタビューの詳細は、近日ぶらあぼONLINEで公開予定です。どうぞお楽しみに!

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVIII
J.シュトラウスII世:喜歌劇「こうもり」

[全3幕]〈原語(ドイツ語)上演/字幕付〉

◎京都公演
2022.3/18(金)18:30、3/20(日)15:00
ロームシアター京都 メインホール
◎東京公演
2022.3/24(木)15:00 東京文化会館 大ホール
◎横須賀公演
2022.3/27(日)15:00 よこすか芸術劇場

出演
ロザリンデ:エリー・ディーン
ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン:アドリアン・エレート
アデーレ:アナ・クリスティー
アルフレート:ジョン・テシエ
オルロフスキー公:エミリー・フォンズ
ファルケ博士:エリオット・マドア
フランク:デール・トラヴィス
ブリント博士:ジャン=ポール・フーシェクール
イーダ:栗林 瑛利子
フロッシュ:イッセー尾形

音楽監督:小澤 征爾
指揮:ディエゴ・マテウス
演出:デイヴィッド・ニース
装置:ギュンター・シュナイダー=シームセン
衣裳:ピーター・J・ホール
照明:高沢 立生
振付:マーカス・バグラー
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱:小澤征爾音楽塾合唱団(合唱指揮:根本 卓也)
バレエ:東京シティ・バレエ団

小澤征爾音楽塾
https://ozawa-musicacademy.com