第518回日経ミューズサロン 黒田亜樹&赤松林太郎ピアノ・デュオ 光とピアノのレクイエム

2台176鍵で奏でるオーケストラの色彩

 2人の国際派ピアニスト、黒田亜樹と赤松林太郎の共演による豪華なピアノ・アンサンブルを楽しめる公演が開催される。イタリアを拠点とする黒田は、フランス音楽コンクール、現代音楽演奏コンクール優勝などの経歴を持ち、バロックから現代に至る幅広いレパートリーで演奏活動を展開。指導者としても優れ、国際コンクールで目覚ましい成果を上げる若いピアニストを次々と輩出している。赤松はクララ・シューマン国際ピアノコンクール入賞後、国内外で注目を集め、演奏と指導、さらには執筆と、常に世界を股にかけて活発な活動を展開中だ。黒田と赤松は共演歴も多く、厚い信頼関係を築いている。

 そんな2人が奏でるのはホルストの「惑星」から〈木星〉、モーツァルトの《魔笛》序曲(以上2台ピアノ版)、そして「レクイエム」(連弾版)だ。ピアノからオーケストラの音色を紡ぎ出す2人によるアンサンブルは、ピアノという楽器、そして楽曲から新たな可能性を引き出すことであろう。ステージでは光を用いた演出が施されるのも楽しみだ。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2022年1月号より)

2022.1/19(水)14:00 18:30 日経ホール【配信あり】
問:日経公演事務局03-5227-4227 

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