9月27日から10月12日にかけて「第1回平井康三郎声楽コンクール」が開催され、入賞者・入選者が決定した。
同コンクールは、「平城山」「とんぼのめがね」などの作曲で知られる故・平井康三郎の功績を称え、平井作品をはじめとする日本歌曲の普及と声楽家の育成を目指して創設された。康三郎の長男でチェリストとしても知られる平井丈一朗が審査委員長を務め、関定子、平井秀明らが審査員に名を連ねた。第1次・第2次予選は非公開で、めぐろパーシモンホール小ホールでおこなわれた本選のみが公開審査の形で実施された。
結果は以下の通り。
■入賞:
第1位 野間愛(アルト)
第2位 桑田葉子(ソプラノ)
第3位 鈴木香栞(ソプラノ)
■入選:
奨励賞 松原陸(テノール)
奨励賞 杉山知勢子(メゾソプラノ)
入選 山田美保子、宮壮志、近野桂介、井上あい子、藤代周也、中村良枝、近藤光江、丹羽京子、高麗文江
第1位に輝いたアルトの野間愛は、徳島文理大学声楽科を経て、東京藝術大学声楽科卒業後、同大学院博士後期課程修了。2017年には、第28回奏楽堂日本歌曲コンクールで入選。これまでに、稲富祐香子、熊谷公博、葉玉洋子、永井和子の各氏に師事している。
2022年3月31日に、渋谷区文化総合センター大和田「伝承ホール」で入賞記念コンサートが予定されている。
平井康三郎声楽コンクール
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