全日本ピアノ指導者協会主催「第44回ピティナ・ピアノコンペティション特級」ファイナルが8月21日、サントリーホールで行われ、審査結果が発表された。グランプリを獲得したのは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を弾いた尾城杏奈。来場者及びオンラインの投票で決まる聴衆賞第1位には、森本隼太が選ばれた。結果は以下の通り。
グランプリ&聴衆賞第3位:尾城杏奈(東京藝術大学大学院1年)
銀賞&聴衆賞第1位:森本隼太(角川ドワンゴ学園N高等学校1年)
銅賞&聴衆賞第4位:谷 昂登(桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)2年)
入選&聴衆賞第2位:山縣美季(東京藝術大学1年)
グランプリに輝いた尾城は、これまでに全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位のほか野島稔・よこすかピアノコンクールでは第3位に入賞している。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て東京藝術大学を卒業。現在、同大学院1年在学中。グランプリには褒賞総額120万円が贈られ、2021年に予定されている入賞者記念コンサートへの出演権が与えられる。
例年約45,000組が参加する同コンペティション、今年は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、多くの部門が開催中止となったが、この日行われた特級ファイナルは、座席数の制限など感染防止対策が施されたうえで有観客で実施された。また、YouTubeにてライブ配信も行われ、特級の再生回数はのべ10万人以上にのぼった。
ピティナ・ピアノコンペティション
https://compe.piano.or.jp
ピティナ ピアノチャンネル PTNA(YouTube配信)
https://www.youtube.com/channel/UCbO_rdgHE5sQOnD5Uokr-Zg