コンマスからソリストに転身した凄腕プレイヤー登場!
弱冠21歳にして名門ミュンヘン・フィルの第1コンサートマスターに就任し、音楽監督だった名匠セルジュ・チェリビダッケの薫陶を受けた、ヴァイオリンのインゴルフ・トゥルバン。現在はソリストとして活躍中の彼が、バロックと20世紀、2つの名ソナタを軸とした多彩な佳品を披露する。
1964年、ミュンヘン生まれ。幼い頃から楽才を発揮し、史上最年少でミュンヘン・フィルのコンマスに。チェリビダッケによる“黄金時代”の名演を支えた。88年に退団してからは、名ソリストとして国際的に活躍。デュトワやマゼール、メータら巨匠指揮者と共演を重ねてきた。
今回は、日独で活躍するピアノの名手、サヴァリッシュ朋子が共演。タルティーニ「悪魔のトリル」とリヒャルト・シュトラウスのソナタを対置して大枠に。ここへロッシーニ「パガニーニによせてひと言」、これに応えるようにパガニーニ「魔女たちの踊り」と2つの小品を配し、技巧的なサラサーテ「カルメン幻想曲」で締め括る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年10月号より)
2019.10/25(金)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
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