ヨーロッパ最先端の現代音楽シーンを三島で体感する
GW中の9日間、静岡県三島市内で開かれる「Mishima Contemporary Music Days」。現代音楽に特化しつつ古典の傑作も共鳴させ、演奏のみならず、時にアーティスト自身による言葉も交えて“異次元の新しい音”を体感する、斬新な企画が満載の音楽祭だ。
音楽監督はヴァイオリニストの牧野順也。スイス・バーゼルに拠点を置き、欧州や日本で現代音楽を主フィールドに活躍する。牧野を芸術監督としてウクライナの首都キエフで開かれている「Kyiv Contemporary Music Days」とも連携。全12の濃厚なプログラムが用意されている。
注目は、牧野によるケージのソロ作品と写真作品とのコラボ(4/28)や、ヴィヴァルディとピアソラの2つの「四季」(4/29)、ウクライナのダナプリス弦楽四重奏団による細川俊夫、リゲティほかの佳品(4/30)、ムソルグスキー「展覧会の絵」とクセナキス(5/3)。そして、ファイナルを飾る「世の終わりのための四重奏曲」(5/5)へ。各国の奏者により、音楽の存在、教育、人生観などをテーマに語られる全4回のライブ・トークセッションも興味深い。
文:笹田和人
2019.4/27(土)〜5/5(日・祝)
三島市民文化会館(小)、みしまプラザホテル・チャペル ソルミエ 他
問:やまがた楽器055-975-0207
https://mcmd-mi.com/