オーケストラで楽しむ映画音楽 Ⅹ

名作映画の音楽、そして1964年東京オリンピック時代を映すメロディーを

 ミューザ川崎シンフォニーホールの人気企画、記念すべき第10回は(ホール休館中のため)駅を跨いで反対側の、カルッツかわさきに会場を移しての開催。今回はS.スピルバーグ作品やG.ルーカス監督『スター・ウォーズ』の音楽であまりに有名な作曲家で指揮者としても活躍した、ジョン・ウィリアムズのアレンジによる(自作曲以外もふんだんに盛り込んだ)名曲メドレーで開幕。服部百音を起用した映画を彩るヴァイオリン曲特集や、刑事ドラマメドレー&大河ドラマ(『真田丸』あり)セレクションも必聴。ソプラノデュオの山田姉妹による1960年代懐かしの歌謡曲メドレー(1964年東京五輪トリビュート)にも期待。指揮者の秋山和慶と共に本企画のプロデューサーだったジャズ・ピアニストの佐山雅弘氏は昨年の11月に天国に旅立ってしまわれたが、氏がこよなく愛した珠玉の映画音楽が今年も川崎の地で聴衆の耳を楽しませることを、きっと喜んでおられるに違いない。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2019年3月号より)

2019.4/7(日)15:00 カルッツかわさき
問 ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200/カルッツかわさき044-222-5223
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/