世界の旬のトップダンサーが一堂に集まり開催されるバレエの祭典『世界バレエフェスティバル』(以降、WBF)。8月1日から2週間にわたり繰り広げられる祝祭を前に7月30日、髙橋典夫・日本舞台芸術振興会専務理事、特別協賛の株式会社コーセー 小林一俊・代表取締役社長、現時点で来日している出演ダンサー34名が登壇し、会見が行われた。
(2018.7/30 東京文化会館 Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE)
世界バレエフェスティバルは1976年の第1回開催以来、国際的なトップダンサーを厳選して招聘し、3年に一度開催されてきた。第15回となる今回は総勢42名のダンサーが出演。東京では、7月27日、28日に前夜祭ともいうべき全幕特別プロ『ドン・キホーテ』が上演され、8月1日からはA・Bプロ各5公演、8月15日にはWBF創始者で2年前に他界した佐々木忠次氏の名を冠したガラ公演『Sasaki GALA』、そして大阪・フェスティバルホールにて全幕特別プロ『ドン・キホーテ』(8月18日、出演:マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ)が行われる。
主催者である日本舞台芸術振興会の髙橋典夫専務理事は、今回のWBFについて次のように語る。
「このところバレエに追い風が吹いていると感じる。若い世代の方々にバレエに触れる機会を増やしたいと今回は初の試みとして、7月27日からの3日間、東京文化会館の屋外に特設した巨大モニターでライブ・ビューイングを行った。『ドン・キホーテ』第1幕より一部をライブで上演し、海外の方含め多くの方が足を止めて熱心に観てくれたことで、バレエは人を惹きつけるパワーがあると実感した。今後もバレエに触れる機会を増やし、またWBFを機にもっとバレエが多くの方に浸透していってほしい」
今回の開催にあたり特別協賛として参加した株式会社コーセー。コーセーはこれまでにもバレエやフィギュアスケートに協賛を行ってきた。今回は若い世代にバレエに触れてほしいと「コーセーU29シート」(Aプロ・Bプロ公演が対象、完売)を用意した。小林一俊・代表取締役社長は意向を次のように語る。
「WBFは多くのバレエファンが心待ちにしている催し。我々は“美”の創造企業として、化粧品を提供するだけでなく、一人でも多くの方にバレエを届け、若い方には本物の舞台芸術を楽しんで、身近に感じてほしい」
今回のWBFは、ベテランから若手まで初登場11名を含む総勢42名が出演。パリ・オペラ座バレエ団芸術監督のオレリー・デュポン、イングリッシュ・ナショナル・バレエの芸術監督タマラ・ロホ、アリーナ・コジョカル、5年前に現役復帰し12年振りのWBF参加となるアレッサンドラ・フェリ、世界中で大活躍のマルセロ・ゴメスなど。会見では現時点で来日しているAプロ出演ダンサー34名が登壇し、口火を切ったオレリー・デュポンからダンサーが一言ずつコメントを寄せた。会見ではダンサーにとってWBFがバレエ団の垣根を越えた友情を育み、お互いを刺激しあう場であることを実感させられた。
*各出演者のコメントもご紹介。下記URLよりご覧ください。
●女性ダンサー
●男性ダンサー
【公演情報】
第15回 世界バレエフェスティバル
Aプロ:2018.8/1(水)〜8/5(日)
Bプロ:2018.8/8(水)〜8/12(日)
ガラ公演:2018.8/15(水)17:00
東京文化会館
全幕特別プロ『ドン・キホーテ』
2018.8/18(土)15:00 フェスティバルホール
出演:マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ 他
問:NBSチケットセンター03-3791-8888(東京公演)
キョードーインフォメーション0570-200-888(大阪公演)
http://www.nbs.or.jp/