世界のオルガン界の最前線を目撃する
「武蔵野市国際オルガンコンクール」は、優秀な若手オルガニストの発掘と、国際交流の促進を目的に、1988年から4年に1度のペースで開催。8回目の今年は、16ヵ国57人の応募者中から音源審査で選ばれた10ヵ国15人が予選へ。2次予選を突破した精鋭たちが本選で雌雄を決し、披露演奏会へ臨む。
同コンクールでは、武蔵野市民文化会館小ホールに設置されたデンマーク・マルクーセン&ソン社製パイプオルガンを使い、スイス・バーゼル音楽院名誉教授のギ・ボヴェら世界的な名手たちが審査。第一線で活躍する奏者を輩出し、今や国際的な注目度も高い。優勝者には賞金のほか、ナクソスからのCDリリースや記念リサイタルの権利が与えられる。
本選(9/17)では、奏者自身が自由に選んだプログラムを演奏。聴衆は、同じ日に幾つものリサイタルを聴く感覚に。来場者は聴衆賞の審査員として、1票を投ずる権利も持つ。そして、披露演奏会(9/18)では、第1〜3位と聴衆賞の入賞者が一堂に会し、コンクールで弾いた全ての曲目の中から、「最も優れた演奏をした作品」が披露される。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2017年9月号より)
2017.9/9(土)〜9/18(月・祝)武蔵野市民文化会館(小)
問:武蔵野文化事業団0422-54-2011
http://www.musashino-culture.or.jp/iocm/