昨年末、古希を迎えた日本ギター界の至宝の最新作は、公演会場に足を運ぶファンにはお馴染みのアンコールピース集。巨匠コンポーザー・ギタリストの手によるオリジナルから編曲ものまで珠玉の名品が中心だが、たとえ初めて聴いたという人でも魅了されるはず。師タレガから美学を継承した名手リョベートによる、故郷の悲喜交々を集めた「カタロニア民謡集」からの6編も圧巻だが、加羽沢美濃(今回のレコーディングの陣中見舞いにも駆けつけたとか…)が2002年に書き下ろした「プリンス・エドワード島」も素敵だ。なお、盟友ギター製作家の桜井正毅への追悼盤でもある。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2026年6月号より)
【information】
CD『アンコール/福田進一』
デュモン:ラヴェル讃歌〜あるオマージュとして…/リョベート:カタロニア民謡集より/加羽沢美濃:プリンス・エドワード島〜赤毛のアンの思い出/坂本龍一(佐藤弘和編):Merry Christmas Mr.Lawrence/
見岳章(福田進一編):川の流れのように 他
福田進一(ギター)
マイスター・ミュージック
MM-4553 ¥3520(税込)


