東京藝術大学バッハカンタータクラブが定期演奏会の開催に向けてクラウドファンディングを実施

 東京藝術大学バッハカンタータクラブは、1970年に設立され、半世紀以上の歴史をもつ伝統ある学生主体の演奏団体。このクラブ出身で、国内外の第一線で活躍している演奏家は非常に多く、現役の部員も70名を数えるという。これまで主に学内で定期演奏会を行ってきたが、東京藝術大学奏楽堂で今年2月、舞台上部天井音響反射板の落下事故が発生し、ホールの使用が叶わなくなった。同クラブだけでなく、モーニングコンサートや学内演奏会をはじめとする成果発表、オルガン専攻生のレッスン、藝大フィルハーモニア管弦楽団の活動などにも大きな影響が出ているという。4月30日付の大学の発表では、2027年3月までは使用を停止するとしている。

東京藝術大学バッハカンタータクラブ

 予期せぬ奏楽堂の閉鎖という事態を受け、バッハカンタータクラブは、2027年2月に予定している定期演奏会を日本製鉄紀尾井ホールで行うことを決めた。ホール使用料や楽器の借用・運搬をはじめ、経費の大幅な上積みが予想されることから、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じて、支援を呼びかけている。目標金額は800,000円。

 リターンは、定期演奏会の招待券やオリジナルTシャツ(藝大美術学部生によるデザイン)、リハーサル見学など、金額に応じてさまざまなコースが設けられている。支援金は、外部ホール使用料、付帯設備費、楽器借用・運搬・調律費、ステージスタッフ等の人件費、リターン原資、クラウドファンディング手数料などに充てられるという。

 奏楽堂は、もともと数年後に大規模改修を控えていたこともあり、来年度以降のスケジュールは現時点では見通せない状況のようだが、才能ある若い音楽家たちの学びと実践の場が守られ、バッハカンタータクラブをはじめとする演奏団体の活動が継続していくことに期待したい。

【Information】
クラウドファンディング
「藝大最古の伝統を次世代へつなぐ バッハカンタータクラブ支援プロジェクト 2027」
https://camp-fire.jp/projects/937710/view


東京藝術大学バッハカンタータクラブ
2027年定期演奏会

2027.2/16(火)夜公演 日本製鉄紀尾井ホール
プログラム:J.S.Bachの宗教声楽作品より数曲
https://bachcankouhou.wixsite.com/-site