カワイ川口 リニューアルオープン
記念コンサートで鈴木愛美、佐川和冴が連弾を披露

写真・取材・文:編集部

 川口総合文化センター・リリアは約2年間の休館を経て、4月1日にプレオープン、7月1日にグランドオープンを迎える。その再始動にあわせ、「カワイ川口」もリニューアルオープンした。併設した最大約100席のコンサートサロン『Le mieux(ル・ミュー)』」は、フルコンサートピアノShigeru Kawai SK-EXを備え、コンサートだけでなく音楽講座や各種イベントにも対応する空間として、地域に開かれた音楽交流の場として期待される。

 4月10日にはオープンを記念したセレモニーが開催され、行政・文化関係者や音楽団体の代表らが出席した。挨拶に立った河合楽器製作所代表取締役社長・河合健太郎は、リリアが1990年の開館以来、地域に根差した音楽文化の拠点として親しまれてきた歴史に触れつつ、次のように語った。

河合楽器製作所代表取締役社長・河合健太郎

「来年、当社は創業100周年を迎えます。『人生を、響かせる。』というミッションのもと、音楽や楽器を通じて人の心に寄り添う価値をこれからも創出していきたいと考えています。この場所が未来の演奏家を育み、世代を超えて音楽が響き合う場となり、地域の皆さまとともに新たな音楽文化を広げていくことを願っています」

 また川口市も同社を“かけがえのないパートナー”と位置づけ、ホール運営や楽器提供を通じた長年の協力関係に期待を寄せる。川口市 市民生活部 文化推進室長の青木勇樹は次のようにコメントした。

「河合楽器製作所様とは、リリア開館当初から30年以上にわたり、市民と音楽をつなぐ関係を築いてまいりました。今回のリニューアルに際してもネーミングライツパートナーとして1階の催し広場を『KAWAIリラホール』と名付けていただき、さらに世界の舞台でも評価の高いShigeru Kawaiシリーズのグランドピアノをご提供いただくなど、この空間に新たな価値をもたらしていただいています」

連弾を披露する鈴木愛美、佐川和冴
写真提供:河合楽器製作所

 セレモニー後には記念コンサートも行われ、第12回浜松国際ピアノコンクールで日本人初の優勝を果たした鈴木愛美と、第21回東京音楽コンクール優勝の佐川和冴の両ピアニストが登場。シューベルト、ドビュッシー、ショパンなどの作品に加え連弾も披露、豊かな響きを印象づけるとともに、演奏家と聴衆が近い距離で向き合う親密な空間に、充実した音楽体験の可能性を感じた。このコンサートサロンは、地域の音楽文化を育む重要な拠点となっていくだろう。

河合楽器製作所
https://www.kawai.jp