1922年ドイツ出身のゲルハルト・ボッセ氏が2月1日に大腸がんのため亡くなった。享年90。ボッセ氏はライプツィヒ音楽院在学時代からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団でヴァイオリン奏者として演奏を開始し、さまざなオーケストラでの活動を経て、55年からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の第1コンサートマスターを務め、87年の引退まで多くの国際的な指揮者や演奏家と共演を果たした。初来日は61年。80年に霧島国際音楽祭を創立、さらに94年からは東京芸術大学の客員教授を務め、この年から日本に在住し後進の指導に尽力するとともに、指揮者として活躍した。90年に新日本フィルハーモニー交響楽団を初めて指揮して以来、同フィルと共演を重ね、2000年に首席客演指揮者、02年にミュージック・アドヴァイザーの任に就いた。また神戸市室内合奏団の指揮者としても知られ、00年には同合奏団の音楽監督に就任した。