2011年9月23日に急逝した声楽家の五十嵐喜芳氏(1928年生まれ)のお別れの会が11年11月30日に、イタリア文化会館のアニェッリホールにて開かれた。はじめに島村宜伸(元文部大臣)、ウンベルト・ドナーティ(イタリア文化会館館長)、野田秀樹(演出家)らが弔辞を読み、続いては、関孝弘のピアノ・ソロをはさんで、砂川涼子(ソプラノ)、アルベルト・クピード(テノール)、市原多朗(テノール)、妻屋秀和(バス)、出口正子(ソプラノ)らがオペラ・アリアやヴェルディの「レクイエム」から「呪われし者どもを罰し」「私を救いたまえ」をピアノ伴奏と有志の合唱団とともに演奏した。遺族代表の五十嵐麻利江氏の挨拶の後に、故人の録音によるスカルラッティの歌曲「カルド・サングエ」が場内に流れ、最後に献花が行われた。