無限動2024 ~国境を越え、時を越え~

伝統文化が交錯する悠久の響きを愉しむ

左より:ツァオ・レイ/東儀秀樹/タン・シャオフォン

 世界的に活躍する二胡奏者、ツァオ・レイ(趙磊)が、さまざまなフィールドのアーティストを迎えて2010年から続けているシリーズ「無限動」。今年は雅楽師の東儀秀樹、琵琶奏者のタン・シャオフォン(湯暁風)、ピアニストの佐藤雄大との共演で、全国4ヵ所で公演を行う。

 ツァオとタンは、東儀が上海民族楽団の若手奏者たちと結成したユニット、TOGI+BAOのメンバーとして活動をともにした経験もあり、今回の公演でひさびさの再会を果たす。日本に伝わる雅楽の源流のひとつは中国大陸から伝わった音楽や舞にあると言われ、さらにアジアの広い地域からの影響も見られる。TOGI+BAOはそういった歴史をもつアジアの音楽文化の交流を目指し、1stアルバム『春色彩華』は高く評価された。

 今回は、TOGI+BAOの演奏でもおなじみの「大河悠久」「春色彩華」といった東儀のオリジナルから、「リベルタンゴ」「枯葉」といったスタンダードまで、ジャンルレスなプログラムでアジアの悠久のときを聴かせる。
文:原 典子
(ぶらあぼ2024年6月号より)

2024.7/13(土)14:00 長崎ブリックホール 国際会議場
7/17(水)14:00 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
7/18(木)14:00 名古屋/電気文化会館 ザ・コンサートホール
7/20(土)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)
問:日本楽友協会 ngk@npo-ngk.com 
https://www.jmassoc.info